結論から先に申しますと、
適切な損切り幅は個々の戦略に依存するため、固定値は存在しません。

 目先の値動きに反射神経で勝負するスキャルピングなら、
OCOで利確幅と損切り幅の合計を50円以内に収め、
寄り引けやスイングなら、数百円以内に収めるのが通常でしょう。
 さらには、ナンピンや両建てを併用するなら、
損切り幅は、もっと広がるでしょう。

 ということで、取引周期を大きく取るトレードほど、
運が占める割合が大きくなり勝負も大きくなります。

 ちなみに、私の戦略、完全予測型デイトレは、
運の要素ゼロ、100%能力だけで勝負します。

 そして、日経平均22,480円(2020.8.7)に対し、ボラ幅10~50円程度、
割合にして0.04~0.2%を日計りで繰り返し取りに行き、
損切り幅は190円/枚で0.8%としています。

 同損切り幅は、押し目や戻りにばらまく
比重乗せナンピン(投げ網漁)を織り込んでの設定です。

 さて、それでは比重乗せナンピン(投げ網漁)の必要性について触れておきます。
相場を動かす原動力は出来高の変化ですが、
それを発生させる要因は、大きく分けて2つ存在します。

 ひとつはノイズ、もう一つはモンスターの意思です。
 いずれも、日単位で平均した出来高規模の違いがありますので、
それに比例してノイズ幅もモンスターの制御幅も変化します。

 アベノミクスやコロナショック等、日々、急激に出来高が増える時期には、
ノイズが数百円とかモンスターの制御幅が数千円とか、通常期の数十倍になることもあります。

 さらに、モンスターは、あらかじめワナを張った上に、
投資家が新規や返済注文するスキを与えず、一瞬で大きく値を飛ばしたり、
保有中の玉を損切りも利確もさせないように、
ジワジワ値を下げながら少しずつ切り上げたり、
逆にジワジワ値を上げながら少しずつ切り下げたり、
緩急を使い分け攻めてきます。

 結局、モンスターは、ワナを炸裂させる際、
投資家に、新規・返済注文するスキを与えませんので、
その瞬間、当該ワナに逆張りの玉、
すなわち人間的感覚ではありえない方向の玉を保有していなければならないわけです。

 ちなみに、通常の人間的感覚でモンスターに対峙すると、
損切りに次ぐ損切り、チャンスと思って入った瞬間、
▲ドカーンと逆に振られるでしょう。

 ということで、比重乗せナンピンの積み上げ中は、
人間的感覚をモンスターの意思へ補正中と言えるのかも知れませんね。

 とにかく、モンスターがワナを炸裂させる瞬間に、
利益となる逆玉を持っていなければなりませんので。