これから説明することは、
初心者向けであり、それ以外の方々には、わかりきったことなので無視願います。

まず、機関投資家が利用しているシストレ(アルゴ)とは、
超高速コンピュータが、株価や出来高などに応じ、
売買注文の数量とタイミングを自動的に決めて、注文を繰り返すシステムです。
シストレとしては、証券会社が提供するアルゴリズム(ストラテジー群)から、
好みの戦略をを選択します。

そして、アルゴ取引の代表例は、
(1)ステルス注文
(2)ファンダメンタルの動きに反応するアルゴリズム
(3)見せ板
(4) アイスバーグ注文、TWAP注文他

その特徴は、超高速コンピュータを駆使し、
今の連続体として「株価(ローソク)」と「出来高(板)」の推移を分析対象として判断をしていること。
つまり、アルゴは、今の連続体として相場の分析と判断をしています。

しかし、あくまでも、アルゴの分析対象は「今の連続体」であって、
それ以上の未来、たとえば、今から10分後とか30分後の未来を分析し反応することはできません。


一方、個人投資家の指すEAやシストレは、
指標群の中から、好みのもの選択したり組み合わせたり、
また、利確や損切り値を設定したり、そのタイミング等を設定したりしたものです。
それらに、ひとつひとつ呼び名を付ければ、そのままストラテジーとなります。

その特徴は、「株価」と「出来高」の過去の足跡である指標群の推移を分析対象として判断していること。
つまり、EAやシストレ(インジケーターも同様)は、常に過去の相場を対象に分析と判断をしています。
ちなみに、シストレは、もっとも肝心な「リアルタイムの板(出来高)」を分析することはできません。
指標上に出来高推移が現れたときには俊敏な値が動いた後であり、既に遅しなのです。
そもそも、指標で出来高増を把握できたとしても、
当該出来高が値を上げるためか、下げるためかを区別することはできません。
過去分析から未来の値動きを予測することはできません。
慣性次第で、当たることもあれば、外れることもあります。

そして、インチキなしの損益カーブでは、
売買ルール(相場をはかる物差し)が固定である以上、
長期右上がり安定を描く可能性はなく、
正常なカーブは、必ずジグザグドカーンとなります。

両者について、予測の心臓部、「魔法の売買ルール」の性能については、

前者は、リアルタイムで相場に追随する伸縮自在なフレキシブルな物差し(魔法の売買ルール)を持ち、
後者は、固定化された物差し(売買ルール)を持ちます。


ということで、機関投資家の指すシストレと個人投資家の指すシストレは、
「魔法の売買ルール」の有無という観点からも根本的に異なるということを説明してみました。


ちなみに、「魔法の売買ルール」を実践できる可能性は、
前者以外には「人の右脳」しかありません。

そもそも、初心者ゆえのEAやシストレに、
「魔法の売買ルール」が、必ず存在すると信じている方々がカモにされるのです。

他には、宣伝広告で、あたかも機関投資家のシストレ(アルゴ)が、
個人投資家のEAやシストレと同類のように表現している場合は、「何とか」と思いますが・・・。
しかし、簡単にだまされる方も、自ら考え、調べ、検証しようとしない、
その姿勢が災いしているので、自業自得と言えないこともありませんが・・・。