ランダム・ウォーク理論とは、「値動き予測の可能性」を完全否定する理論である。
値動きは、どの時点においてもその位置から上がる可能性と下がる可能性はどちらも1/2であり独立した事象である。
したがって、過去のトレンドやデータから未来の値動きを予測することはできない。
これに対しテクニカル分析家が、「値動き予測の可能性は1/2ではない」と反論するなら、
「それは結果が出た後から、確認したに過ぎない」としている。

テクニカル分析家からは、ランダム・ウォーク理論者はテクニカル分析の初心者に見えています。
一方、ランダム・ウォーク理論者からは、テクニカル分析家がその道の初心者に見えています。
それもそのはず、テクニカル分析を研究し尽くした上でそのような結論を導き出したと考えられますので。

その正否は、トップクラスのテクニカル分析家たちがこぞって世に送り出しているシステムトレード群の成果から間接的に証明されるでしょう。
ただし、同じトップクラスのテクニカル分析家たちでも、スイング・中長期をターゲットにしている場合は、ファンダメンタル・世界情勢、運などを含め様々な要素が絡み合いますのでランダム・ウォークなのかスキルなのか運なのかさっぱり分からないというのが正解と思います。

結局、ランダム・ウォーク理論者もテクニカル分析家も未来と過去を二分した考えに基づくからそのように対立するのだと思います。

実際の予測の可能性は過去に存在せず、「今」だけに存在します。
テクニカル分析力と板回転読み力を高度なレベルで併せ持つ者が、その瞬間・瞬間の連続した今を判断する場合に限り未来の値動きを予測できる可能性があると思います。